秋が深まると、山の木の葉が鮮やかに色付き始めます。日本の秋を満喫するなら、ぜひ紅葉スポットに足を運び、紅葉の色彩の豊かさや鮮やかさを楽しみましょう。
この記事では、日本の紅葉スポットや紅葉まつりについてご紹介します。
秋が深まると、山の木の葉が鮮やかに色付き始めます。日本の秋を満喫するなら、ぜひ紅葉スポットに足を運び、紅葉の色彩の豊かさや鮮やかさを楽しみましょう。
この記事では、日本の紅葉スポットや紅葉まつりについてご紹介します。
2025年の紅葉の見頃は、「北日本・東日本は平年並みか遅め」「西日本は平年並み」となる見込みです。
紅葉は9~11月の気温が低いと早く進み、高いと遅くなる傾向があります。
2025年は10月ごろまで気温が高くなると予想されており、特に北海道や長野県の一部地域では、例年より10日以上紅葉が遅くなる可能性があります。
※9月末時点の情報となります。
北日本の紅葉は、ブナ、カエデ、ナナカマド、ダケカンバなどが多く見られるため、色彩豊かです。
見ごたえのある紅葉スポットが多く、比較的長期間紅葉を楽しめます。
北海道・東北地方の紅葉まつりをご紹介します。
北海道函館市見晴町にある国指定文化財庭園「香雪園」で開催される紅葉まつりです。
香雪園は、明治時代の函館の呉服商・岩船峯次郎によって造園された風景式庭園。
園内には書院造風の園亭、池や渓流、煉瓦造温室、沈床式花壇などがあり、明治開拓期における北海道の豪商の財力と美意識を今に伝えています。
園内には150種類以上の樹木が植えられており、秋はカエデやモミジ、イチョウなどの紅葉が見事です。
紅葉祭り期間中は、16~21時まで約100m続くカエデ並木などがライトアップされます。
このほか2024年は、クラフト体験会(有料)や短歌の展示、和服の着付け体験(有料)なども実施されました。
2025年の詳細については、公式サイトで確認してからお出かけください。
画像提供:弘前市観光情報サイト きてみて、ひろさき。ここみて、弘前
桜の名所で知られる弘前公園で行われる紅葉まつりです。
約1,100本のカエデ、約2,600本の桜が色づき、イチョウや老松とのコントラストが鮮やかです。
ステージイベントのほか、夜間は紅葉特別ライトアップやフラワーアートへのプロジェクションマッピングも開催されるため、昼・夜で異なる趣を楽しめるのもうれしいポイント。
弘前城天守や5つの城門、3つの櫓などの重要文化財も秋色に彩られます。
関東・甲信越地方は、山岳地帯から渓谷、湖、高原、さらには都市部の庭園や寺社まで、バラエティに富んだ紅葉スポットがあります。
関東地方の紅葉まつりをご紹介します。
都内有数の紅葉名所として知られる、六義園の夜間特別開園イベントです。
六義園は、回遊式築山泉水の江戸期を代表する大名庭園。
イロハカエデ約400本をはじめ、ドウダンツツジやイチョウなど約560本の木の葉が庭園を鮮やかに彩ります。
期間中は土蔵(くら)壁面へのプロジェクション投影やフォトスポットの設置などがあり、夜だけの幻想的な風景を堪能できますよ!
都心からも好アクセスな、高尾山の紅葉まつりです。
紅葉の時期は標高約599mの高尾山が燃えるような赤や黄色に染まります。
ケーブルカー沿線、高尾算薬王院周辺、高尾山頂、もみじ台などとさまざまな紅葉スポットがあるので、日本の紅葉の美しさを思い切り満喫できるでしょう。
令和7年度の紅葉まつりの詳細は未定ですが、例年高尾山ケーブルカー清滝駅前広場でステージイベントが行われています。
特別なご祈祷や説法も行われるので、日にちをチェックしてお出かけしてみてください。
中部地方の紅葉まつりのおすすめは、渓谷美と紅葉とのコントラストが美しい香嵐渓です。
「香嵐渓もみじまつり」の見どころをご紹介します。
香嵐渓は、巴川沿いを約4,000本ものモミジが彩る、東海地方随一の紅葉の名所です。
川の両岸にはイロハカエデ、ヤマモミジ、オオモミジなど11種類もの木が植えられており、葉の形や色の違いを楽しむことができます。
香嵐渓もみじまつりでは、例年猿回しやスタンプラリー・竹灯籠への点火など、楽しいイベントがたくさん。
令和7年度の詳細については、HPをチェックしてください。
京都の紅葉は、日本を象徴する「秋」のイメージとして広く認知されています。
秋の京都を代表する「嵐山もみじ祭」をご紹介します。
京都を代表する紅葉の名所・嵐山で行われる紅葉まつりです。
見どころは、平安時代の船遊びを再現した演出です。
当日は、装飾された天龍寺船、今様船、平安管弦船などが行き交います。
渡月橋の上流一帯の見事な紅葉とともに、雅な風景を楽しみましょう。
山地が多い中国・四国地方も、見事な紅葉を楽しめるスポットがさまざまあります。
中国・四国の紅葉まつりを見ていきましょう。
西日本有数の桜の名所である津山城(鶴山公園)で行われる紅葉まつりです。
11月中旬~下旬から、モミジやカエデが見頃を迎えます。
紅葉まつりではご当地グルメやステージイベント、忍者体験、華道展など、楽しそうな催し物がたくさん。夜にはライトアップも行われるので、幻想的なムードを堪能したい人は、夜にも足を運んでみてください。
阿讃山脈の山間にある「法泉寺」で行われる紅葉まつりです。
境内に約50本のモミジが植えられており、その中の10数本には樹齢100~150年という古木もあります。
お寺は山間部にあるため寒暖差が大きく、紅葉も色鮮やか。
1本の木が赤、橙、黄の3色に染まるため、「三色もみじ」のお寺として広く親しまれています。
紅葉まつり当日は、野点やバザー・琴の演奏などが行われる予定です。
県ごとの違いはありますが、九州は例年10月下旬~12月上旬頃に紅葉の見頃を迎えます。
九州の紅葉が美しいスポットをご紹介します。
御船山楽園は、佐賀県武雄市にある広大な池泉回遊式庭園です。
当時の武雄領主・鍋島茂義が京都から狩野派の絵師を招いて造らせたといわれており、約15万坪(東京ドーム約10個分)の広さがあります。
多種多様な約500本の木の葉が池の水面に映る様子は幻想的で、日本の紅葉の素晴らしさを実感できるのが魅力。
樹齢170年の大モミジの古木、ツツジ谷、振り向き坂などの名物スポットもあり、見どころは豊富です。
夜のライトアップもあるので、ぜひ昼・夜それぞれ足を運んでみてください。