梅雨に入ると湿度も上がって、毎日ジメジメしてしまいます。
この季節、気になるのがカビですよね。中でも特に気を付けたいのが、子どもが眠る布団です。
布団はそもそもカビが生えやすいのですが、子どもの布団は大人以上に注意しなければなりません。
子どもの布団にカビが発生しやすい理由や、カビが発生したときの対処法、さらには布団にカビを生やさないための大切なポイントを紹介します。
布団のカビは、健康面からも好ましくありません。
きちんとケアして、子どもが心地よく眠れる環境を作ってあげましょう。
梅雨に入ると湿度も上がって、毎日ジメジメしてしまいます。
この季節、気になるのがカビですよね。中でも特に気を付けたいのが、子どもが眠る布団です。
布団はそもそもカビが生えやすいのですが、子どもの布団は大人以上に注意しなければなりません。
子どもの布団にカビが発生しやすい理由や、カビが発生したときの対処法、さらには布団にカビを生やさないための大切なポイントを紹介します。
布団のカビは、健康面からも好ましくありません。
きちんとケアして、子どもが心地よく眠れる環境を作ってあげましょう。
カビの生えやすい条件は「温度」「湿度」「汚れ」。
子どもの布団はこれらの条件がばっちりそろっています。
カビへの対処法&予防法を知る前に、カビが生える原因について理解を深めておきましょう。
子どもの体温は高く、布団の中はぬくぬくです。
この温かさがカビにとってはちょうどよく、繁殖させやすくしてしまいます。
一般に、カビが生えやすいといわれる温度は20~30℃くらい。
特に25℃前後で活動が活発化するといわれます。
人が眠る布団はカビにとっての適温に保たれており、カビは元気に活動できるのです。
布団の中が湿りやすいのも、カビが生える原因のひとつです。
子どもは体温が比較的高いうえに、体温調節機能が未熟なため、たくさん汗をかくことで体温を調整します。
そのため、大人の倍の汗をかくのだとか。
大人が睡眠中にかく汗は「コップ1杯分」といわれますから、子どもの汗はコップ2杯分というわけですね。
汗が2倍だから単純にカビの繁殖が2倍というわけではありませんが、発生する可能性が高いのは事実です。
子どもの汗で湿気を含んだ布団は、カビにとって最高の住みかとなります。
カビが好む湿度は60%以上。布団がぐっしょり濡れるくらい湿っていれば、カビの活動も活発です。
なお梅雨の時期は、空気中の平均湿度がすでに70%を超えています。
とてつもなくカビが生えやすい時期なので、より一層注意が必要です。
布団の中の皮脂・髪の毛・ホコリ・食べかすなどは、全てカビのエサとなります。
カビは温度・湿度がそろった環境で、エサを食べながら繁殖していくというわけです。
布団の皮脂・髪の毛・ホコリなどがたくさんあると、カビだけではなくダニが繁殖してしまうおそれも。
子どもの布団を清潔に保つことは、非常に重要です。
布団に黒いポツポツが見つかったら、それはカビかもしれません。
「小さいし、まあいいや」と放置せず、早急に対処することが必要です。
子どもの布団にカビが生えると、どんな影響があるのかをご紹介します。
カビはたくさんの胞子をまき散らし、その胞子が発芽してまたカビが生まれます。小さなカビを放置すると、無限に増えていくおそれがあるでしょう。
特に、布団の中はカビにとって最高とも言える場所。
カビが元気に活動を続ければ、あっという間に布団はカビだらけになってしまいます。
カビの胞子を吸い込んでしまうと、アレルギー症状を発症することもあります。
小さな子どもは免疫力も弱いので、特に気を付けたいところです。
布団にカビが生えていて、子どもが咳や鼻水・のどのかゆみなどの症状が出る…、この場合はアレルギーを疑ってみることをおすすめします。
また、カビの胞子を吸い込むことがより深刻な病気につながることもあります。
特に肺の中でカビが繁殖したらなかなか排除できません。
「たかがカビ」と思わず、素早い対処が必要です。
子どもの布団にカビを見つけてしまったら、何をすべきなのでしょうか?
カビをやっつけるために、まずすべきことをご紹介します。
アルコールは、カビの細胞膜に浸透して組織を破壊するのだとか。
布団の徹底的なカビ退治には、アルコールがおすすめです。
アルコール濃度が低いと効果が出ないため、最低でもアルコール濃度70%以上のものを用意してくださいね。
ただし、アルコールスプレーを吹き付けるのは×。
噴霧の勢いで、カビの胞子が広がるかもしれません。
アルコールでカビ退治をするときは、おそうじシートなどにアルコールを染みこませ、拭き取るようにしましょう。
なおカビ退治が終わったら、中までしっかり乾かすこともお忘れなく。
湿ったまま放置すると、またカビが生えてしまうかもしれません。
カバー類にカビが生えてしまった場合は、漂白剤を使って丸洗いしましょう。
しっかり浸け置き洗いすれば、カビを退治できます。
漂白剤は塩素系がベターですが、色柄物には使えません。
酸素系を選び、表示にしたがって洗濯してください。
しっかり洗えばたいていのカビは落ちますが、黒い色素が染みこんでいる場合は、完全に落とすのは難しいかもしれません。
あまりにも汚れがひどい場合は、買い替えも検討しましょう。
アルコールで布団表面のカビは落とせますが、内部深くにもぐりこんでいるカビは退治が難しいかもしれません。
「布団のカビを完全に退治したい!」というときは、布団クリーニングがおすすめです。
布団クリーニングでは、家庭では難しい「布団の丸洗い」を行ってくれます。
プロのスキル・洗剤・道具がそろっているため、家庭で洗濯するよりもカビ取り効果は大。
近年は宅配で注文できる布団クリーニングサービスも充実しています。
布団を店舗に持ち込む手間がなく、受け取りも楽ちんです。
費用は業者や布団のサイズ、種類によって異なりますが、4,000円~1万円程度のようです。
布団のカビをきれいにしても、対策を怠ればまたカビが生えてきてしまいます。
子どもの布団の清潔を保つには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか?
すぐに始めたい、布団のカビ予防のポイントを紹介します。
子どもが起きたばかりの布団は、まだ熱や汗がこもっています。
すぐに布団を上げてしまうと、布団の湿気でカビが生えやすくなるでしょう。
子どもが起きたら布団をめくり、しばらくそのまま放置します。
布団を畳んだり上げたりするのは、熱や湿気が放出されてからにしてくださいね。
子どもの布団は、1~2週間に1度は天日干しするのが理想です。
布団の中にこもった湿気を放出しやすい上、紫外線による殺菌効果も期待できます。
干した後の布団はフカフカになって、子どもも快適に眠れるでしょう。
とはいえ梅雨時期は天候がすっきりせず、外干しに適さない日が少なくありません。
こんなときは布団乾燥機を使って、布団の湿気を飛ばしましょう。
布団乾燥機を大別すると、専用マット付き・マットなしの2種類があります。
専用マット付きは、敷き布団より少し小さめサイズの温風を吹き込む専用マットが付いた布団乾燥機のこと。
使用の際は掛布団と敷布団の間に専用マットを挟み、温風を送り込みます。
専用マット付きの布団乾燥機なら、温かい空気が布団のすみずみまで行き届き、しっかり布団を乾燥してくれるでしょう。
ただし、忙しい家庭だと、都度マットを出したりしまったりするのを面倒に感じるかもしれません。
一方、マットなしは、布団の中にノズルを入れて直接温風を吹き込むタイプ。マットを敷く手間がなく、思い立ったときすぐに使えます。
非常に手軽ではありますが、「布団の端まで温風を届けにくい」という点はデメリットかもしれません。
「湿気を飛ばしてカビを防ぐ!」というのが目的なら、専用マットで布団をしっかりと乾燥させるタイプがおすすめです!
布団のカバー類にホコリやゴミ・皮脂が付くと、カビが繁殖しやすくなります。
小まめな洗濯を心掛け、きれいな状態を保ちましょう。
洗濯頻度は、週1回がおすすめ。洗濯後は湿気を残さないよう、しっかり乾かすことが大切です。
エアコンの除湿機能やサーキュレーターを稼働させれば、湿度が高い季節も快適に寝やすくなります。
また汗をたっぷりかく子どもなら、肌触りがよく吸水性の高い綿のパジャマがおすすめです。
「敷カバーをタオル素材にする」「枕の上にタオルを巻く」など、汗を吸い取る工夫もしてみましょう。